疑惑の兵庫県知事も?「トキシック・マスキュリニティー上司」になっていませんか?
「ただ、優しそうなタイプにも“有害”な男性っていますよね。紳士的なように見えて、その実、内心では『君は女だから男の僕がやってあげる』と小バカにしている。モラハラ男ほど親切が押し売りで、サービスが過剰だったりするんです」
リクルートマネジメントソリューションズが先月発表した「新入社員意識調査2024」によると、働きたい職場の特徴(複数回答)のトップは「お互いに助け合う」の約64%で、2位が「遠慮せずに意見を言いあえる」(45%)。
上司に期待することのトップ2は、「相手の意見や考え方に耳を傾けること」(50%)、「一人ひとりに対して丁寧に指導すること」(45%)なので、トキシック・マスキュリニティー上司は真逆の存在だ。新時代に対応できるわけもない。
明大講師の関修氏(心理学)は「凝り固まった考えをほぐすには、納得できるかどうかはさておき、いったんは異なる意見を受け入れてみるしかない。それには聞く耳を持てる信頼に足るパートナーや先輩、耳に痛いことも言ってくれる同僚や部下の存在が必要不可欠です」と指摘する。
問題は、そういう存在を周囲に置いておける器量があるか、だ。大統領にはあって、知事にはなかった?