鹿児島県警vs県議会で不毛な攻防戦…情報漏洩事件「百条委員会」設置めぐり質疑8時間以上
「委員会は県議にとっても県民に対する絶好のアピールの場。なかには正当な理由がなく出席や証言を拒否したり、偽証すると禁錮などが科せられる“百条委員会”の設置をチラつかせる県議もいました。県警としては法的権限の強い百条委員会の設置は何としても避けたいところ。ですから、ある種“吊るし上げ”状態になっても幹部らは質問が途切れるまで答弁し続けるしかない様子でした」(同前)
県議が質問をすれば県警が答える──。
しかし、質問一つ一つが途切れ途切れになってしまったこともあってか、長時間かけた割には委員会は終始かみ合わなかったようだ。
「県警側は再発防止策の実効性を疑問視する県議らの質問に対して『今後検討する』などの答弁に終始していました。最終的に県議らは“攻めきれず”、県警側は県議らを“説得できず”両者時間切れとなって委員会は終了となりました」(同前)
県民が一番知りたいのは不祥事続きの県警が“隠蔽を行っていたのかどうか”という疑問にほかならない。その疑問に答えるためにはやはり百条委の設置は必要なのかもしれない。