大阪・福島「花くじら」には若い人たちがずらり「梅田の方は高い店ばかりでよう行かん」
万博終わったらどないすんのやろ
広い厨房には強火でグツグツの大鍋が2つ。後ろには弱火の鍋があり、タネによって火の入れ方を変えている。てきぱきと動く若い衆たち。高山店長は一瞬たりとも客から目を離さない。ここでとろろ春菊にネギ袋を追加した。「梅田の方は高い店ばかりができてよう行かん」。隣のサラリーマンの話が聞こえてくる。
「外国人向けにやたら高うしとるけど、万博終わったらどないすんのやろ」。梅田新地界隈から締め出された若い人たちが、大挙して福島に飲みに来ているらしい。だからこの辺の店はどこも混んでいるんだね。結局10品以上、食べて飲んで2500円。万博の究極えきそばが3850円。単純な比較はできないけど、並ぶならこっちだな。 (藤井優)
○花くじら歩店 大阪市福島区福島2-7-4