露出狂はなぜ春になると増えるのか? 警視庁の統計でも3月から徐々に…
この女性は勤務して2年で初めて不審者に出くわしている。警視庁の統計によると、令和4(2022)年の公然わいせつ・物の認知件数は196で、1、2月が少なく3月から徐々に増えている。
「この数字は氷山の一角で、路上など公衆の場で陰部を見せつけることで性的快感を得る男性は多いため、実際はその何十倍も発生していると思われます。薄暗いところで立ちションベンをしているふりをして幼い女の子や女子中高生に陰部を見せたり、女性に道を聞く際にかばんで隠した陰部を見せたりするケースもあると聞きます。露出狂は陰部を見せつけた際のリアクションや表情に満足することが多く、物理的に暴行されたりお金を盗まれたりするわけでないので、警察に通報しない女性もいるといいます」(田代篤氏)
昨年8月、50代の検察事務官が埼玉県朝霞市の公園で下半身を露出したとして公然わいせつの疑いで逮捕されたように、普段はまじめに仕事をしている露出狂も多く、中には会社経営者や大学教授、医師など社会的地位が高い男性も少なくないという。夜道や人けのないところで一人でいるのを避けるなど、対策は講じておきたいところだ。