オリオン 小西靖宏社長(3)コカ・コーラ社から販売中止を求められた「10年訴訟」に勝利

公開日: 更新日:

「ミニコーラ」「ココアシガレット」をはじめとするパロディー菓子を生みだしたオリオン。リスクを背負ってパロディーした結果、訴訟案件に発展したこともある。1978年に発売した「ミニコーラ」は、あのコカ・コーラから訴えられた。

「商品を発売して大ヒットした79年7月ごろに『不正競争防止法に抵触する』と警告状が届きました。コーラの赤い缶のデザインを模して商品化したミニコーラが、米国ジョージア州のコカ・コーラ本社から『デザインが類似している』とクレームが来て、販売中止を求められたんです。これは、相手が大きすぎて負けるかなと思いましたが、勝訴しました」

 裁判は10年がかりの長期戦となったが、意匠登録申請をしていたこと、また、飲料とお菓子は分類が違うので問題はないとの判断で勝訴した。

「誰も勝つと思いませんでしたね。それに味をしめてパロディー商品をどんどん出す流れになりました(笑)。しかし、90年発売の『食べルンですHi』は、富士フイルムさんから『フィルムのおまけに使いたい』という依頼をいただき、BtoBビジネスとして成功しました。笑ってもらいたくて作った商品が、コラボ商品に変身したのです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末