新NISA大活況が招いた超円安の大誤算…再び1ドル150円台、口座増加で投資資金が海外シフト
実際、投資信託協会が14日に発表した1月末の投信概況によると、新NISA効果で、上場投資信託(ETF)を除く公募株式投信の純資産総額(残高)は前月末比5兆円超増加し、過去最高を更新。1兆3107億円の純資金流入のうち、6割強が海外株式型への流入だった。
「外国株をやりたかった個人投資家に、新NISAがきっかけを与えた形です。国内ではなく海外にリスクマネーが向かえば円安は加速します。政府にとっては誤算。ある程度は想定していたでしょうが、ここまでとは、と愕然としているのではないでしょうか」(森岡英樹氏)
2027年までにNISAの累計買い付け額を56兆円まで伸ばすと政府は息巻いているが、円安が止まらなければ、物価高も止まらない。しわ寄せをかぶるのは庶民だ。