岸田首相の政倫審出席“電撃表明”の本気度と効果は? 裏金の本丸は安倍派・二階派なのに…

公開日: 更新日:

「私自身、自民党総裁として政倫審に自ら出席し、マスコミオープンのもとで説明責任を果たしていきたい。さきほど国対委員長に手続きを進めるよう指示を出した」

 二転三転の末、28日の開催が見送りとなった衆院政治倫理審査会(政倫審)について、岸田文雄首相(66)が同日朝、突然の出席表明を行った。実現すれば現職の総理大臣の政倫審出席は初めてとなるが、SNS上では《岸田首相がどのような立場、位置づけで出席するのかが今一つ分からない》《いつものやっているフリ。パフォーマンス》といった声が少なくない。

 衆院のホームページには「政治倫理審査会は、政治倫理の確立のため、議員が『行為規範』その他の法令の規定に著しく違反し、政治的道義的に責任があると認めるかどうかについて審査し、適当な勧告を行う機関です」とある。

 岸田首相は自身が「『行為規範』その他の法令の規定に著しく違反」したと自覚し、「政治的道義的に責任がある」と考えているのであれば、政倫審の場ではなくとも、予算委員会などで野党側の質問に対してノラリクラリはぐらかさず、真正面からすべての事実を明らかにすればいい。国民の不信感が高まっているのは、説明を求められているにもかかわらず、事実上、ゼロ回答を続けているからだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    泉ピン子が終活をやめたワケ「渡る世間は(水原)一平ばかり!」スペシャルインタビュー

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在

  5. 5

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  1. 6

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  2. 7

    イスラエルにあなたの年金が流れていく…厚労省「ジェノサイド加担投資」引き揚げ“断固拒否”の不可解

  3. 8

    坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

  4. 9

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  5. 10

    公表された重点施策で露呈…JR東海の株価低迷と時代遅れの収益構造