旧文通費めぐる維新vs自民のバトルは“プロレス劇”? 馬場代表の激怒も世論は冷ややか
■「借用書に返済期限は書かないで」と言われて「分かった」というようなもの
公党間の水面下の交渉内容を、当事者である代表が会見で明かすのは異例だが、それだけ馬場氏が腹に据えかねているということだろう。ただ、当初は維新に同情的だった世論は、維新が「信用して」という自民の意見を疑いもせずに受け入れていたことに疑問を感じつつあるようだ。SNSではこんな声が出ている。
《カネを貸した相手から「借用書に返済期限は書かないで」と言われて「分かった」というようなもの。信用できるはずがない。維新も維新だな》
《この文言は削除して。信用して、と言われて消すのか。口約束も約束だが、後で何とでも言い逃れできる。それをさせないための合意文書だろう。なんか怪しいな》
《規正法の自民案に乗ったことに批判が出ているから、馬場さんは激おこのフリしてかわそうとしている。つまり、プロレス(やらせ)?》
立憲民主党の斎藤嘉隆・参院国対委員長(61)も今回の件について、「(自民も維新も)文書の中身も見ずに合意したのか」と呆れていたが、その通りだろう。いずれにしても、自民、維新の“プロレス劇”だったとしても、もっとも「騙されている」のは国民だ。