米大統領選イヤー「S&P500vs小型株」騰落率では小型株に軍配
さらに同リポートではS&P500より、小型株のほうが高いリターンが得られたケースが多かったという。11回中、S&Pを小型株が上回った回数は9回。11回の平均騰落率はS&Pが5.8%であるのに対し、小型株は9.8%で4ポイントの差があった。
この理由として、選挙戦で両党が打ち出す経済政策は、内需企業が多く、景気動向に敏感な小型株に有利に作用することが多いとしている。
■資産運用は円安・米国株高を想定したほうがベターか
代表的な米国小型株の指数は「ラッセル2000」だ。同指数に連動するETF「VTWO」は、今年の年初からほとんど上がっていない。すでに約15%上昇しているS&P500を年末までに超えるのは難しい気もするが、過去を振り返ると、20年の大統領選はコロナ禍だったため別として、16年には年末にVTWOが大きく上昇している。大統領選から12月末までに約17%のプラスだ。
新NISAは積み立てが多いことを考えると、円売り圧力も続くだろう。今後もしばらく円安・米国株高を想定した資産運用が有利かもしれない。
(ジャーナリスト・向山勇)