街で見かけた風景を「大儲け」に変えられる人と、気づかずスルーする人の“決定的な差”
成長ストーリーを妄想してみよう
この案内板は表示灯という企業によるものです。
『会社四季報』にも、「鉄道駅や庁舎に設置された地図広告ナビタを独占展開」(2024年3集夏号より)と書いてあります。
例えば、東京メトロの駅構内にある案内板は、表示灯が100%独占しています。私はここから、もう一歩妄想を進めました。近年、さまざまな看板や広告がデジタルサイネージに置き換わっています。電車や駅構内、商業施設などでその変化を実感している人も多いでしょう。
それでは、表示灯のナビタがデジタルサイネージに置き換わったらどうでしょうか。広告価値はとても高く、広告展開次第では大変な化け方をするのではないかと思ったのです。
表示灯による製品と同じように、街や駅などでよく見かけるものとしては、自動ドアも挙げられます。
このステッカーが貼られた自動ドアを一度は通ったことがありませんか?(写真参照)
これは、ナブテスコという企業が展開する自動ドアブランド「NABCO」のマークです。ナブテスコの建物用自動ドアの国内シェアは約55%を誇ります。
表示灯を例に独占を考えてきましたが、独占や圧倒的シェアは屋外に限りません。
誰でも見たことがある、鍋料理に使う固形燃料を作っている企業をご存じですか?
飲食店や旅館での食事の際に、見たことがあるのではないでしょうか。この固形燃料はニイタカという企業が国内シェア6割以上を占めています。
実は、ニイタカが高いシェアを誇っているものは、固形燃料だけではありません。業務用の洗剤やアルコール消毒剤もニイタカが手がけているのです。