著者のコラム一覧
中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

イーロン・マスクとドナルド・トランプ…規格外の大富豪が世界をカオスに陥れる

公開日: 更新日:

 マスク氏は、中国でも手広く事業展開する電気自動車(EV)のテスラの最高経営責任者(CEO)で、大株主でもある。トランプ氏との緊密な関係が追い風になるとの期待から株価が11月6日に急騰、マスク氏の純資産は3137億ドルと、約3年ぶりに3000億ドル(約46兆円)を超え、世界一の大富豪になった。

 トランプ氏はマスク氏の事業に利益をもたらすような動きを公然と示唆する。EVへの移行を遅らせる計画を再考すると述べた。またマスク氏の宇宙開発企業「スペースX」と同社の火星到達に向けた取り組みへの支持を表明している。

 トランプ氏は、マスク氏を天才と称え、政府支出削減を指揮する正式な役割を与えることを検討していたが、新設される「政府効率化省」のトップに起用すると発表した。

■米大統領選の公約はどうなる?

「Make America Great Again」を掲げるトランプ氏の主要公約は、法人税を21%から15%へ引き下げ、接客業におけるチップへの課税廃止、住宅ローン金利の引き下げなどの税優遇。またパリ協定から再び離脱し、石油・天然ガスを増産し、輸入品全てに10%から20%の課税(中国製品には60%の課税)、不法移民の強制送還、AI開発規制の緩和、暗号資産への政府規制の廃止などである。

 株式市場は見切り発車の動きを見せているが、トランプ氏の選挙公約はどうなるのか。まさに世界は「カオス」に入り込んだようだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  2. 2

    今さら政倫審に出席したいって…自民安倍派“裏金参院議員”の遅すぎた懺悔 来年の選挙落選に現実味

  3. 3

    石破首相「適材適所」どこに? 裏金問題を扱う法相の後任に裏金疑惑の鈴木馨祐氏を充てる仰天

  4. 4

    3発目の“赤旗砲”で矛盾露呈…石破首相「2000万円支給は党勢拡大のため」はウソだった?

  5. 5

    ダイエー、イトーヨーカ堂…日本の小売りを支えた都市型総合スーパーが衰退した理由

  1. 6

    国民民主・玉木代表「103万円の壁」引き上げの「財源=余った税金」に批判が噴出する納得の理由

  2. 7

    飛び交う玉木雄一郎代表「12月辞任説」…国民民主党ついに倫理委員会で“グラドル不倫”調査

  3. 8

    「103万円の壁」攻防もデキレースで決着か…気がつけば政界中枢に“財務省マフィア”がウヨウヨ

  4. 9

    共産党は“裏金スクープ連発”で自民惨敗させるも議席減…強まる《政党名変えたら?》に党の見解は

  5. 10

    大統領に返り咲くトランプはFRBが目の敵…再びバトル必至で「4度目の暗殺リスク」懸念の声

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 3

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 4

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 5

    石井琢朗コーチが三浦監督との《関係悪化説》を払拭、「ピエロ」を演じたCS突破の夜

  1. 6

    血税が国民民主党の「ホテル代112万円」に消えた…“浮かれ不倫”玉木雄一郎代表に問われる説明責任

  2. 7

    国民民主党・玉木代表が元グラドルとの隠密不倫を認め陳謝…会見で“勝負ネクタイ”消え、目もうつろ

  3. 8

    ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

  4. 9

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  5. 10

    発掘! 国民民主・玉木代表がハマった“元グラドル観光大使”小泉みゆきの過激ボディー