「メルカリ」に突きつけられる経営改革…香港系投資ファンドが大株主に
同時に考えられるのが、鹿島アントラーズの売却だという。というのも、やはりオアシスが大株主となったDIC(旧大日本インキ)では、川村記念美術館の来年3月をもっての休館を発表しているからだ。同美術館は大日本インキ創業家の川村一族の収集品を収蔵展示、現代美術の抽象絵画の展示で知られた美術館。オアシス側が収益性の低さを問題視したとみられている。
アントラーズを顧みれば、コロナ禍後も2期連続の赤字で、メルカリが19年にクラブを買収して以後、タイトルとは無縁。オアシスが「無冠の帝王」をこのまま許しておくとも思えないのだが。
(ジャーナリスト・横関寿寛)