保阪正康作家

１９３９年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。２００４年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史　縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く歴史が暗転するとき』（講談社）として好評発売中。

一貫した情報収集米国は3年前から東京裁判を調査していた

公開日：2019/08/08 17:00　更新日：2019/08/08 17:00

　マッカーサー宛ての手紙を改めて確認しておくと、結果として日本は自らの力で民主主義体制をつくる力を持っていなかったというのが正解であろう。軍国主義下の世の中に不満を抱いたり、憤りを持つ人が大勢いたことは手紙によって裏づけられている。それが広がりを持たなかったのはなぜなのか。そのこ…

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