佐藤春夫は風景の変化を予想した 浅草から銀座へと散歩区が変わる東京
都市から田舎の良さを見つめ直す作家の目は、東京から江戸期の人情や義理、果てはこまやかな感情のほとばしりが失われていくことに寂しさを感じたのであろう。そういうエッセーを紹介するなら、佐藤春夫の「滅びたる東京」(大正12年11月発表)などを挙げても良いであろう。関東大震災の2カ月後…
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