大野泰正氏は「虚偽記載」容疑否認で在宅起訴…世襲4代目議員“ひっそり会見”のデタラメ

公開日: 更新日:

■離党も辞職否定

 大野議員は、先行して解散表明した岸田派に続いた二階派と安倍派の動向に関心が集まる裏でひっそり会見。立ちっぱなしで約30分間、質疑に応じて「検察とは認識の相違があり、裁判でしっかりと自らの主張をしていく」「事務所スタッフを全面的に信頼し、任せていた。私が関与したことはない」などと訴え、議員辞職を否定した。

 ところが、「どの点が検察と食い違うのか」「公判で無罪を主張するのか」といった基本的な質問には「事件に関わることなのでお答えできない」の一点張り。オウム返しや無言を繰り返す中、「来年の参院選に出るのか」との問いにはやや気色ばみ、「まずは公判請求に真摯に対応していく」と力んで含みを持たせた。

「4月の国政補選に向けて、党は参院岐阜選挙区についても擁立準備に動き始めている。いろいろあっても、保守王国なので勝ち目はある。有権者の目を引くような候補、例えば女性がいいなんて声が上がっています」(自民党関係者)

 昨年実施された千葉5区の補選では、野党候補乱立で自民党公認の英利アルフィヤ氏が浮上し、逃げ切った。公職選挙法は3月15日までの欠員を4月補選の対象としている。世襲4代目とはいえ、しがみつけるのかどうか。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    高額療養費問題が参院選を直撃か…自民が噴出「立憲の凍結案のまざるを得ない」に透ける保身

  2. 2

    維新・吉村代表の“擁護”が大炎上…兵庫県議の立花孝志氏への情報提供「思いは分かる」発言のトンチンカン

  3. 3

    鈴木馨祐法相は「辞任」秒読み…全職員への「月餅」配布を止めなかった法務官僚のプチクーデター?

  4. 4

    石丸伸二氏は公選法違反疑惑に「業界の慣習」持ち出し自信マンマン会見…“ポンコツ釈明”は常人には理解不能

  5. 5

    “選挙のプロ”立花孝志まさかの凡ミス赤っ恥…第一声「神戸→船橋」急きょ変更のお粗末

  1. 6

    玉木雄一郎代表が焦りこじらせご乱心? 国民民主党「不要論」加速でSNSに“噛みつき”投稿

  2. 7

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出

  3. 8

    「政治屋集団」「政治塾」「政党商法」? 石丸伸二氏「再生の道」に1100人超えの応募者が殺到したワケ

  4. 9

    これぞ下劣な維新クオリティー…百条委メンバーの兵庫県議2人が「誹謗中傷」に関与も「除名にあたらない」と幹事長

  5. 10

    裏金のキーマンが聴取で暴露しジタバタ…旧安倍派4幹部は内ゲバの様相、醜悪すぎる責任なすり合い

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  2. 2

    大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リングはほぼフィンランド産…「日本の森林再生のため」の嘘っぱち

  3. 3

    「65歳からは、お金の心配をやめなさい」荻原博子著

  4. 4

    佐々木朗希「通訳なし」で気になる英語力…《山本由伸より話せる説》浮上のまさか

  5. 5

    タモリが「歌う日露戦争」と評した圧巻の紅白歌合戦パフォーマンス

  1. 6

    高額療養費問題が参院選を直撃か…自民が噴出「立憲の凍結案のまざるを得ない」に透ける保身

  2. 7

    大阪万博パビリオン建設は“24時間体制”に…元請けの「3月中には完成させろ!」で危惧される突貫工事の過酷労働

  3. 8

    西武・西口監督が明かす「歴史的貧打線」の原因、チーム再建、意気込み、期待

  4. 9

    松本若菜に「小芝風花の二の舞い」の声も…フジテレビ“2作連続主演”で休めない“稼ぎ頭”のジレンマ

  5. 10

    大阪万博「歯抜け開幕」ますます現実味…海外パビリオン完成たった6カ国、当日券導入“助け舟”の皮肉