「会津小鉄会」8代目会長に山口組直系組長が就任…高山義友希総長は元信金マンの“エリートやくざ”
■跡を継がせた司組長と高山若頭の思惑
「会長就任にあたって、父親の影響があったとみられるが、間違いないのは8代目会津小鉄会は、独立組織だということ」(捜査事情通)
高山会長は05年、京都市内の建設業の男性に「名古屋の頭に届ける」とみかじめ料を要求し、現金4000万円を脅し取った。「頭」というのは当時、弘道会2代目組長で山口組ナンバー2の高山清司若頭のこと。弘道会は淡海一家とともに京都府内で勢力拡大をもくろんでいた。2人はこの事件で逮捕され、刑務所に収容された。
暴力団に詳しいノンフィクション作家の溝口敦氏が、今回の人事の狙いをこう分析する。
「父親の登久太郎が会津小鉄の名を高めた。だから私物感というか、自分の物という意識があったのかもしれません。名古屋の高山若頭のところに行って『わらじを脱いだ』『ヤクザ修行をした』と伝えた可能性もある。ただ高山若頭は会津小鉄の高山のせいで府中刑務所に入れられた。山口組が会津小鉄をのみ込んだという見方もできます」