94歳のお婆さん相手にサイコロ賭博…逮捕された胴元は79~88歳の男女だった
捜査員は事前に室内から「賽壺」として使っていた湯飲み茶碗に入れたサイコロが「コロコロ」と鳴る音や、分厚い電話帳を2冊重ねた賽振り台の上に、湯飲み茶碗を「ドン」と叩きつけるようにして伏せる音を確認していた。田辺容疑者らは知り合いだけに声を掛け、夜8時ごろから日付が変わるころまで1日4~5時間開催していた。
賽本引きは「丁」か「半」に賭ける「丁半賭博」同様、2つのサイコロの合計を予想。7を超えたら、そこから6を引く。客は1~6の数字のうち4つの数字の木札を所定の場所に置き、出た目に応じて配当が分配される。賭けられていない数字が出た場合は、全額、胴元に没収される。
■売り上げは暴力団のシノギ
「高層階にある6畳の室内には『盆ゴザ』いう白いシーツが敷かれ、7人がシーツをはさむようにして置かれた座布団に座っとった。賭け金は1回あたり1000円から1万円ほど。現金が無造作に並べられ、木札は相当長い期間使用された年季の入ったものやった。現場には現金170万円が置いてあり、暴力団の『シノギ』になっとった可能性がある」(捜査事情通)