来場所綱とりで本格化 モンゴル人力士の「稀勢の里潰し」
■ベビーフェースがヒールに
もちろん、モンゴル人力士たちは面白くない。冒頭のOBが言う。
「彼らは『ここ数年、土俵を引っ張ってきたのは俺たちだ』という自負がある。特に白鵬はその気持ちが強く、11年の八百長問題でモンゴル人力士4人がクビになったときは『処分を再検討しなければモンゴル人力士は全員、本場所をボイコットする』と相撲協会に迫ったほど。仮に稀勢の里が横綱に昇進すれば、これまでのように大きな顔は出来ない。久々の日本人横綱にCMやテレビ出演などの仕事も取られる。これまでベビーフェースで売っていたのが一転して、稀勢の里に対抗するヒールとしても扱われかねない。あの万歳コールにそうした危機感を覚えたはずだ」
白鵬以下、モンゴル人力士にとっては、稀勢の里の横綱昇進だけは阻止しなければならない。それこそ、冬巡業や出稽古で荒っぽい相撲を仕掛け、ケガをさせようと思っているヤツがいてもおかしくはない。
待望の日本人横綱誕生のため、稀勢の里は何があっても負けられない。