巨人ドラ2和田恋を陰で支えた 母の「二重生活6年間」

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 2000万円ほどで思い切って3LDKの新築マンションを購入。仕事は博人さんが経営する会社の経理を担当しているため、高知市から土佐町へ通う「二重生活」を続けた。奈津子さんの苦労のかいあって、和田は1年春からレギュラー。高知高の恩師・島田達二監督(41)が証言する。

「1年から順調に成長しましたね。性格は兄貴の方が元気で明るい。和田は四国の人間に多い、おっとりしていてマイペースですね。プロは生き馬の目を抜く世界。その中でも特に競争が厳しい巨人で、ガツガツ自分をアピールできるか。その点がちょっと心配です」
■まさかのセレクション落選

 島田監督は国語科教諭でもある。
「小論文を書かせたら文章力、表現力がピカイチ。自分の言葉を持っている子ですね。国語だけじゃなくて成績も学校で上位。当初は大学進学を目指していたんです」

 しかし、夏に受験した東京の名門大学のセレクションにまさかの不合格。センバツ4強、高校通算55本塁打のスラッガーの元には、他にも東京六大学や社会人のオファーが殺到した。が、いつもはおとなしい和田が、セレクション落選を機に「プロ一本」と言って頑として譲らず、周囲が熱意に折れた。

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