呉昇桓に至れり尽くせり…巨人が笑う“阪神の土下座外交”
例えば、07年にFAで松坂(西武)と岡島(日本ハム)がレッドソックスに入団した時は通訳はついたが、球団は練習が始まる前の午前中に英語の勉強をさせていた。移籍してくる選手の母国語をナインに学ばせるなんて話は聞いたことがない。他球団からは「なぜ、そこまでペコペコするのか。まるで土下座外交だ」との声も聞かれる。
韓国では最速157キロの直球とスライダーを武器に歴代最多の277セーブを記録。阪神は中村GMなどが現地に足を運び、その投球を高く評価したのだろうが、これまで日本にやって来た韓国の有名選手は、必ずしもファンが認めるだけの成績を残していない。
94年に韓国で首位打者と盗塁王になった元中日の李鍾範(イジョンボム)や、96年から2ケタ勝利を挙げ99年は20勝、00年オフに巨人に入団した鄭民台(チョンミンテ)、シドニー五輪で日本代表を2度抑えた元オリックスの具臺晟(クデソン)といった選手も日本球界では期待を裏切った。呉にしても阪神の守護神として三振の山を築ける保証はない。
■ポジションも確約