日本代表の“苦手”がギッシリ…W杯「C組のライバル」を徹底分析
日本は10年W杯南アフリカ大会初戦のカメルーン戦で、ボール奪取の位置を意識的に下げ、4バックの前にアンカーを置くディフェンシブな戦術で見事勝ち点3を奪取した。ザッケローニはこうした現実的な戦いができるのか、やる気はあるのか。
■ギリシャの戦術は日本が最も苦手
2戦目の相手ギリシャは、欧州出場国の中では下位グループという評判。レギュラー級にも、欧州リーグの名だたる強豪でプレーしている選手は見当たらないからというのが根拠だが、ギリシャの「堅い守りからボールを奪うとスピーディーに1トップに当て、手数をかけないでシュートにまで持ち込む」戦術は、実は日本代表が最も苦手とする戦い方だ。前出の専門誌編集がこう解説する。
「ギリシャが欧州予選を突破できたのは、予選10試合で失点4、完封8試合という粘り強い守備のたまもの。国際舞台の経験に乏しい日本代表FW柿谷、大迫がゴールを奪うのは容易ではないでしょう。1トップは身長193センチのサマラスか身長188センチのミトログル。2人ともフィニッシャーとしての能力は高い。伝統的に旺盛なファイティングスピリッツを前面に押し立てるチーム。日本は局面ごとに後手に回り、持ち味を発揮できないまま試合終了という展開も十二分にある」