西武・中村「4年で20億円」はチームにも本人にも大バクチ
■主力流出に歯止めかけたいのは分かるが
「ただ、4年という長期契約はリスクもある」と、評論家の山崎裕之氏がこう続ける。
「今季復帰後の中村は、実戦感覚が戻りきらないままシーズンが終わった印象。中村の打撃技術があれば、左膝の状態が80~90%まで戻れば、30本以上の本塁打は期待できる。ただ、一度左膝にメスを入れると、2度目は選手生命を脅かすといわれる。古傷を考慮すれば、全試合出場は厳しいだろうし、中村は走塁面やグラブさばきでなかなか良いものを持っていたが、以前のように打って守って走ってと、100%の働きはできないかもしれない。しかも、4年という長い契約を結ぶと、人間どこかで安心感が出てくるものです」
球団の厚遇が決してプラスになるとは限らないというのだ。大金をドブに捨てることにならなきゃいいが。