中継した日本テレビ系で解説を務めたマラソンのロサンゼルス、ソウル五輪代表の瀬古利彦氏は「<6年後はマラソンを走りたい>と話す選手が多かった。この中から2020年東京五輪の主力が出る」などと期待を寄せたが、箱根駅伝で活躍したランナーはマラソンで大成しないのがほとんど。大学、実業団の「駅伝至上主義」がマラソンランナーの育成を阻んでいるのは明白だ。
日本陸上競技連盟は東京五輪で「金メダル1つ、メダル総数5、入賞7」を目標に定めた。出場校数なども含めて箱根駅伝が改革されない限り、男子マラソンは低迷から抜け出せない。