W杯2連敗でも五輪「大本命」 高梨沙羅が抱える“不安”
単なる偶然なのか。
スキー・女子ジャンプのワールドカップ(W杯)個人第11戦(スロベニア=26日)に出場した高梨沙羅(17)は、2戦連続の2位に終わった。
今季は19日の第9戦までに8勝を挙げ、ライバルたちは「五輪の初代女王は沙羅で決まり」と白旗を揚げていた。が、ここにきて11年世界選手権優勝(高梨6位)のイラシュコ(30=オーストリア)に連勝を許し、「鉄板予想」に疑問の声が出はじめた。
くしくも連敗の直前、「ジャンプの女王」こと、サラ・ヘンドリクソン(19)の復帰報道が米国から飛び込んできた。こちらのサラは11~12年のW杯で総合優勝を果たし、昨年の世界選手権も頂点に。同8月に右ひざの大ケガをしながら23日には米国代表に選出された。
高梨は今季第6戦(札幌)の勝利で、W杯通算勝利はヘンドリクソンに並ぶ14となり、翌日の優勝であっさり記録を更新。連敗したスロベニアでの2連戦には、ヘンドリクソンに並ぶジャンプ女子シーズン最多の9勝目がかかっていた。