1カ月試合なし…カーリング女子代表は深刻な実戦不足
周囲から聞こえてくるのは不安ばかりだ。女子カーリング日本代表が4日午前、成田空港からソチに向けて出発。主将の小笠原歩(35)らメンバー5人は予選となる10カ国によるリーグ戦突破(上位4カ国)を目指し、まずは11日の韓国との初戦に備えて現地で調整する。
昨年12月の世界最終予選(ドイツ)を勝ち抜いた勢いそのままに本番を迎えるが、不安は尽きない。ここ1カ月間、実戦から遠ざかっているからだ。
1月は欧州の強豪との練習試合を予定しながら、対戦相手が見つからず、スコットランドでの約2週間は合宿で終わった。
1月中旬に行われた世界最高峰の大会といわれるコンチネンタルカップ(米国・マイアミ)への参戦も検討されたが、中部電力の派遣が早々と決まり、主催者からは代替出場を認められなかったという。
コンチネンタルカップは毎年1月に行われ、冬季オリンピック開催年は出場チームが調整を兼ねて参加する大会でもある。本番を見据えてライバル国の手の内を探ることも可能なだけに、日本は貴重な実戦の場を逃した。
スコットランド合宿から帰国後は、所属先や地元自治体などの壮行会や激励会が続き、ただでさえ調整不足だ。
実戦感覚まで鈍れば、世界ランクで上回る相手ばかりだけに、予選リーグ通過は厳しいかもしれない。