ヤ軍の先輩投手・黒田が激白 マー君を襲う「中4日の苦難」
いまだからこそ言えますが、万全じゃない状態でマウンドに立って投げるわけですから、ものすごい不安に陥るわけです。<このまま投げていいのかな>とか、<そろそろどこかが痛み出すんじゃないか><この辺で投げるのをやめておいたほうがいいんじゃないか>みたいな。そんな葛藤が続く。
他の人はどうかわかりませんけど僕はその気持ちをずっと持っていて、どうしたら中4日の調整で万全の状態にもっていけるようになるのか、ずっと考えていた。いろいろ試行錯誤はしましたけれど、最終的に年齢的なこともあってか、体の回復に関してはずっと手探りの状態を続けなければならなかった」
■「僕は適応に時間がかかったほう」
そんな状況下で探し当てた対処法が「頭の中のスイッチの切り替え」だった。
「もともと先発投手というのは、十分な登板間隔を与えられている分、万全な状態でマウンドに立たなければならない、いや、投げたいという気持ちが、自分の中にはあった。でも、そう考えるのをやめるようにしたんです。<万全じゃなくてもマウンドに上がらないといけない><肩が張っていても投げるのがこちらのやり方>というようなことを、自分に言い聞かせるようにしたんです。マインドの切り替えです。