ヤ軍の先輩投手・黒田が激白 マー君を襲う「中4日の苦難」
それが、メジャーに来ると、いきなり2日分が丸々なくなってしまうわけですから。この差は大きいですよ。<メジャーは球数が100球前後だから、中4日でも体の負担は日本の投手に比べれば少ないのでは>という人もいますが、正直100球でも130球でも、1試合投げれば疲労はそんなに変わらない。だから1年目は想像以上に中4日がこたえました。
特にボクの場合は30歳を越えてからこっち(メジャー)に来たので、体の回復も遅かった。そうなると、どうやってこの2日分の休養、調整を補ったらいいのかと。日本にいたときから、自分の頭の中では肩の張りや体の重さを残したまま、次のマウンドに立つことは嫌だったので、相当悩みましたよ」
■マウンドでは葛藤続き
1年目のシーズン序盤は、常に「故障」の2文字が脳裏をよぎったという。
「中6日で体を完璧に仕上げていたのを、中4日でやらなければいけないわけですから。どうしても体が重かったり、肩が張っている状態で次のマウンドに立たないといけなくなる。そんな状況だから最初は<このままなら故障するんじゃないか>という不安を持ちながらずっとマウンドに立っていました。