北の湖理事長再選 横暴許す相撲協会と監督官庁の体たらく

公開日: 更新日:

 相撲評論家の中澤潔氏は「相撲界の暗黒時代ですよ」とこう話す。
「北の湖理事長がトップにいる限り、相撲協会は旧態依然のまま変わらないことがハッキリしました。今回の新公益法人制度への移行は、角界を本当に改革するためのチャンスでした。土俵を見れば外国人力士ばかりで、親方たちは強い日本人力士を育てられない。身体能力の高い子供が他のスポーツに流れていくのを阻止するためにも、角界を魅力的なものにしなくてはいけないはず。ところが、相変わらず臭い物にはフタ。せっかく角界が変わるいい機会でしたが、改革意識のない北の湖理事長の再選では何も変わりません」

■「法人内の揉め事」

 そもそも、北の湖理事長は初場所中に入院していたように、体調に不安がある。年齢も年齢だ。それが後進に道を譲るどころか、「オレの目の黒いうちは好き勝手させねえ」とばかりに組織のトップに居座っている。そんな調子だから裏金疑惑に関する外部の調査委員会を立ち上げることも、まだ決まってはいない。

 旧公益法人時代に監督省庁だった文科省も、相撲協会を野放しにしてきた。これまでも野球賭博や八百長、大麻や人殺しと相撲協会は不祥事と犯罪のデパートだった。しかも、今回は協会顧問による裏金授受疑惑。税制上の優遇措置を受けている公益法人の職員として、決して許されない行為だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…