球数、制球、3球三振…ダル今季初勝利は“エコ投球”の成果
レンジャーズ・ダルビッシュ有(27)が6日(日本時間7日)のレイズ戦に今季初先発。7回を7安打無失点、6奪三振、1四球で今季初勝利を挙げ、メジャー通算30勝目をマークした。一回にマイヤーズから、この日2個目の三振を奪って通算500三振に到達した。401回3分の2イニングでの500三振達成は01年7月にケリー・ウッド投手(当時カブス)が記録した404回3分の2イニングを上回り、メジャー最速記録を更新した。
オープン戦期間中の3月20日に首の張りを訴えて開幕から故障者リスト(DL)入り。同16日のホワイトソックス戦を最後に実戦マウンドから遠ざかっていたが、この日のダルはまるで不安を感じさせない。序盤からテンポの良い投球でストライクを先行させた。五回以降は毎回、二塁打を許しながら、落ち着いて後続を打ち取ってレイズ打線につけ入る隙を与えなかった。
■6奪三振中3球三振は5個
昨季は前半戦終了間際とシーズン終盤に故障もあって息切れしただけに、少ない球数で抑えることを意識しているのだろう。スライダー、カットボールを丁寧に投げ分け、6奪三振のうち、5個を3球三振に仕留めるエコな投球を披露した。今季初マウンドを考慮されて、球数89、七回を投げ終えたところでお役御免となったが、余力は十分。ピンチでも動じないエースらしい投球で八回の味方の援護を呼び込んだ。