やっぱり…ゴルフ界が気を揉む「リオ五輪コース」完成遅れ
ゴルフ関係者が気をもんでいる。2016年リオデジャネイロ五輪から112年ぶりに競技に復活するゴルフ。その使用コースの完成が大幅に遅れそうなのだ。
コースはリオ郊外のレセルバ・デ・マラペンディ内に建設中。当初は今年中に完成するはずだったが、来年になるのが濃厚だ。
サッカー王国ブラジルにも既存のコースはある。リオから飛行機で1時間、バスなら6~7時間ほどかかる経済の中心サンパウロ郊外では、日本企業の駐在員が常にプレーを楽しんでいる。しかし、リオから遠い上、オリンピック会場として使えるコースも見当たらない。
「ブラジルに五輪で使うコースを造るというから心配していたが、その通りになった。事前に視察プレーをするにもまったく予定が立たない。どうせなら、20年五輪から復活させてくれればよかったのに……」と嘆くのは、日本ゴルフ協会(JGA)の関係者。
JGAの五輪競技対策本部は、すでにリオ五輪に向けた強化指定選手として男子は松山英樹、川村昌弘、薗田峻輔、小平智らを認定。女子は宮里藍、宮里美香、比嘉真美子、大山志保、吉田弓美子らを選んでいる。
6月にワールドカップが始まればブラジルはサッカー一色。ゴルフ場建設に携わる職人も仕事にならない。コース完成は五輪開催年まで延びるかもしれない。