巨人を3タテ 盛り上がる阪神「ベンチ裏」のさまざまな思い
盆と正月が一緒にやってきたかのように甲子園が熱狂した。阪神が13日の巨人戦にサヨナラ勝ちし、3タテを食らわせた。5連勝で巨人と入れ替わり2位に浮上。和田監督は「開幕(カード)でマシソンをとらえ、(この日は)山口を打てたのは今後につながる」と、「巨人のリリーフ3本柱」の2人に黒星をつけて興奮気味だった。
巨人3連戦の舞台裏では、さまざまな思いがクロスしていた。
「和田監督にとっては負けられない3連戦だったと思う」と証言するのは、さる阪神OBだ。
「負け越しを喫した東京ドームでの巨人との開幕カード。和田監督は2戦目に私生活でも使う遠近両用のメガネをかけて試合に挑み、勝利した。ゲンかつぎのひとつになったようだが、巨人の周辺からは<あれは原監督のマネでしょ? でも今は、ほとんどがコンタクトを使っているのに>と、ほくそえむ声も出ていた。それだけ巨人には余裕があったということでしょう」
その声が和田監督の耳に届いたかはわからないが、たしかに下馬評では巨人の圧倒的有利。阪神をBクラス予想する評論家もいた。和田監督はその後、メガネをかけた試合で敗れて以降、試合では封印しているようだが、“苦境”をはね返したこれからは、堂々と試合でもかけられるだろう。