打って走って誤射されて…西武4番・浅村の“孤軍奮闘”
17日にロッテを13-4の大差で下した西武。前日までチーム打率.201だったとは思えない貧弱打線を蘇らせたのが、主砲“代理”の浅村栄斗(23)だ。
この日は4打数3安打6打点。初回に満塁弾を放つと、体を張ったプレーも見せた。三回に森本の右飛で二塁からタッチアップした際、中継した鈴木の送球が肩の後ろを直撃。その場にバッタリ倒れて悶絶し、しばらく起き上がれなかった。それでもトレーナーらの助けを借りていったんベンチ裏に戻ると、治療を終えて試合に復帰。1点差に詰め寄られた五回には4号ソロ弾、七回には犠飛まで打ったのだから、ベンチの盛り上がりは最高潮に達した。
■チーム唯一の3割打者
西武のチーム打点は51点。うち3分の1近い16点を浅村ひとりで叩き出している。さらに言えば、チーム唯一の3割打者でもある。もし、浅村がケガで離脱なんてことになれば、西武は白旗を揚げるしかないだろう。
お立ち台では「(初回は)ここで4番らしい仕事をしようと思って打席に入りました。五回のソロ? 点を取られた後のホームランだったので、勢いづいたかな、と思います」と話した浅村。
年俸8600万円は、背中の張りで出遅れている年俸3億5000万円の主砲中村の4分の1。球団は中村の給料のいくらかを浅村に割いてやってもいいんじゃないか。