親族が語る生い立ち秘話…本田圭佑の「虚像」と「実像」

公開日: 更新日:

 今にして思えば、本田自身も「児戯に等しい」と赤面するだろうが、見えの張り方も筋金入りだった。

「例えば、小学校の時なんて勉強がそれほど好きじゃないのに、宿題をわざと自宅前の道路でやってね。兄ちゃんにあらかじめ教わった難しい漢字なんかを道路に書いたりして。それで、近所の子供たちに『オレ、ちゃんと宿題やってるし、こんな漢字も書けるんやぞ』ってアピールする。そうやって、常に強がっていた」(大三郎さん)

 その一方、一度口にしたことを実現するための努力は怠らなかった。

「周囲に偉そうなことを言ったからには、自分自身で責任を取らないとカッコ悪い。で、陰で努力をするんです。見えないところでね。小学校の卒業文集で『将来はセリエAでプレーする』と書いたのも、その気持ちの表れでしょう。私や多聞を含め、本田家からはオリンピック選手が出ていますが、決してみな才能に恵まれていたわけではない。ひとえに努力です。今の圭佑を見ても、昔から人知れず努力を重ねる姿は変わってない」(大三郎さん)


■モノレール代惜しんで自転車通い

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…