親族が語る生い立ち秘話…本田圭佑の「虚像」と「実像」

公開日: 更新日:

 中学に入ると、地元ガンバ大阪のジュニアユースに所属した。自宅から練習場まではモノレールで15分ほど。入団当初はモノレールで通っていたが、いつしか1時間かけて自転車で通い始めるようになった。

 本人は、「トレーニングのため」と公言しているが、本当は「モノレール運賃の節約」もあった。必死で自分たちを養ってくれる祖父母を助けたい。片道300円程度でも経済的負担を少なくしたい。中学生の本田にとって精いっぱいの「親孝行」だった。

 小学校の頃には、家族に内緒で何千円かのお金を貯め、弘幸さんと一緒に離婚した母親が住む岡山まで会いに行った。「内緒で会いに行った」のは、祖父母に余計な心配をかけたくなかったから。母親が本田を一目見ようとサッカー場を訪れても、やはり祖父母には何も言わなかった。

「小さい頃から、そんなふうに大人の事情を理解して、周囲に気を配ることのできる人間だった」(大三郎さん)

 その後、星稜高(石川)を経てプロ入り。徐々に奇抜なファッションやビッグマウスで注目を集め始めるが、その姿はあくまで本田の「虚像」に過ぎない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動