釜本邦茂氏がW杯日本代表「ストライカー陣」を徹底検証
■大迫の成長には拍手だが……
大迫の心意気には拍手を送りたい。代表ボーダーラインにいることを自覚した大迫は1月、ドイツ2部の1860ミュンヘンに移籍した。大きな賭けだった。慣れない異国暮らしで心身ともにコンディションを崩した場合、ブラジル行きを逃すことになる。勇気を持ってチャレンジし、見事にW杯代表メンバー入りを果たした大迫に敬意を表したい。しかし……万能型ストライカーと評価されてフィジカルの強さ、ポストプレー、シュート力、スピードと平均点。W杯の大事な場面でゴールを決めるイメージが、なかなか湧いてこないのが正直なところ。
■岡崎1トップは絶対反対
ドイツ1部で今季15ゴールのFW岡崎を相手ゴールの一番近いところでプレーさせるべき。そんな声が聞こえている。明確に反対と言わせていただく。
サイドアタッカーとして「執拗に相手DFの裏を狙っていく」プレーに専念して欲しい。
持論がある。1トップには「本田圭佑をデンと置く」べきだ。彼の良さは「当たり負けしないフィジカルの強さ」「ボールを失わない」「体勢を崩してもシュートに持ち込める」が挙げられる。1トップの方が「日本代表にとってプラスになる!」と断言したい。