6試合で77安打45失点…巨人投手陣はなぜ“壊れた”のか
リーグ連覇を果たした昨年の巨人のチーム防御率はセ2位の3.21。ただでさえ豪華な顔ぶれが揃う投手陣に、今季は広島から大竹、昨年の韓国球界最多勝のセドンが加わった。投打ともに戦力が充実し、開幕前には当然のことながら優勝候補の最右翼とされたが、フタを開けてみればチーム防御率4.18と「投壊」が止まらず、首位広島に4.5ゲーム差の3位に沈んでいる。
■ミーティングの仰天中身
試合後、川口投手総合コーチは2度、「我々の責任として」と同じ言葉を吐いて再建の意気込みを示したものの、そういうコーチ陣の責任を問う声も少なくない。
「ヤクルトに3連敗を食らって迎えたこの広島3連戦の初戦の試合前、投手陣のミーティングが行われた。そこで、コーチから投手へ、2つの約束事が示された。1つは、3球に1球は内角に投げること。もう1つは、捕手のサインにクビを振らないこと。1つ目は結果が出ずに消極的な投球になっている投手へ攻める気持ちを持たせる狙いだろう。捕手のサインうんぬんは、場合によってはコーチから捕手へ指示を出してベンチ主導で配球の組み立てをすると示唆するものだが、どちらもわざわざ約束させるようなことなのか。内角球をどう効果的に使うかというのは投球の基本のキ。果たして割合まで決めることに意味があるのか。そこまで指示しなきゃいけない状態なのだとしたら、ちょっと深刻だ。オレたちは操り人形じゃない、という不満を持つ投手もいるだろうね」(巨人OB)