コーチ、選手、ファンも喜んだ西武・伊原監督の「休養」
キャンプでは初実戦が打ち上げ前日という異例の遅さ。打者は「調整が不安だ」と口を揃えていた。
「打者はまず、生きたボールで目を慣らしてから、しっかりバットで捉えられるまで時間がかかるもの。開幕からしばらく打者の調子が悪かったのも、他球団に比べてスローペースだったキャンプとも無関係ではないでしょう」(前出の山崎氏)
■ファンがネットで応援ボイコットも
制球に苦しむ相手投手を、犠打や盗塁失敗でアウトを献上して助けたことも多々ある。打たれた投手をベンチで公開説教することもあり、ベンチの雰囲気はすっかり悪くなっていた。
ファンからの信頼もすっかり失い、1試合の平均観客数は昨季から約1500人減。ネット上ではファンの間で「応援ボイコットをしよう」という声すらあった。ある球団関係者が言う。
「グラウンド外でも理解不能なことが多かった。遠征先では選手に『外でメシを食ってもいいけど、一度はホテルの食堂に顔を出せ』と指示していたが、『本当に顔だけ出して、行ってきますはできない。しばらく食事会場にいなきゃいけない』と選手からは不評。それでいて自身は酒好きなので、遠征先ではコーチ陣を連れ回して夜中まで飲むことが多かった。酒の愚痴に付き合わされるコーチ陣からも悲鳴が上がっていた」