故障の連鎖も…巨人投手陣を壊した原監督の「中5日ローテ」
原監督の「中5日が当たり前という投手陣をつくりたい」という方針に、他球団もクビをひねっていたのだ。
■大竹も「最初はキツかった」と吐露
現在は中5日を基本線に中6日がミックスされる間隔。実際、快調に白星を積みかさねる菅野でさえ、「最近は中5日の体になってきたけど、最初はキツかった」と漏らしている。前日は大竹寛(31)が足をつって降板。原監督は「あの程度で足がつってもらっては困る」と苦言を呈したが、春先からムチをふるってきたツケが回ってきたとも考えられる。大竹は右肩に古傷を抱えている。
キャンプで腰痛を訴えた杉内俊哉(33)は最近6試合で中5日の登板が4度。大竹と並んで菅野の3度より多い。こちらも11年の終盤に左肩を痛め、戦線離脱しているだけに、登板間隔が詰まったことにより、故障が連鎖する可能性もある。
投げるはずのエースが突然帰ってしまえば、試合もバタバタする。前日に1回3分の2を投げた阿南が連投で緊急先発。初回にいきなり2失点すると、たった1回であっさり降板した。2番手の福田が6失点するなど、出てくる投手が次々に炎上。5-13と今季ワースト失点でソフトバンクに連敗となった。
この日は8安打で17試合連続1ケタ安打の球団ワースト記録も更新。この「極貧打」とともに、先発投手陣の再編も迫られる巨人に緊急事態が発生した。