自らの起用法を棚に上げ…巨人・原監督が主力をメッタ斬り
阿部、沢村、長野…
2-0で勝った巨人の原辰徳監督(55)はなぜかカリカリしていた。
25日の日本ハム戦。今季初先発の小山が7回3分の1を2安打、7奪三振、無失点とほぼ完璧な投球でチームの連敗を2で止めた。試合後、「やればできると本人が大きな自信を持ってくれればいい。チームにとっても今日のような接戦をものにするのは、このところなかった。そういう点では彼の勝利。自分で通る道が彼の道。さらなる飛躍を期待したい」と目を細めた原監督が打撃陣に話が及ぶと、表情が一変。険しい表情でまず、やり玉に挙げたのは主将の阿部だった。
貴重な先制打を含む、2安打と気を吐いたものの、打率.230。規定打席到達者32人中、最下位と低空飛行が続いている。「そろそろ目覚めないと。もう50試合近く(48試合)でかなり進んでいるわけだから。しっかりやってもらいたいよね」とバッサリだ。
次は村田だ。1-0で迎えた八回1死満塁の絶好の好機で、代打・高橋由を送った。今季の開幕4番を務めた村田はこの日は7番にまで降格、代打で追い打ちをかけられた。こちらも.253とリーグ28位の低打率に腹を据えかねてのことだろう。東京ドームをどよめかせた鬼采配については「チームで戦っているベストということ」とキッパリだった。