QSはクリアしてるのに…広島・九里がてんで勝てないワケ
広島の新人右腕・九里亜蓮(22)が勝ち星から見放されている。
4月19日のDeNA戦で今季2勝目を挙げた後、7試合の登板(うち6試合先発)で白星なし。6日のソフトバンク戦でも3回8安打9失点(自責点2)でKOされ、本人は試合後、「(相手打者が)失投を見逃してくれなかった」とうなだれた。
とはいえ、九里の防御率はこの日の登板前まで3.42。防御率2点台の前田、大瀬良、バリントンには及ばないものの、過去3試合に限っていえば、「好投の条件」といわれる「6回、自責点3点以内」というQS(クオリティースタート)はクリアしている。それでも九里に白星が転がり込まないのは、味方打線の援護に恵まれないことも大きい。
■テンポがイマイチ
「これという決め球がなく、制球もアバウトな九里はいきおい、球数が増えて味方の守備のテンポが悪くなりがち。野手がリズムに乗りにくいのは確か。マエケン、大瀬良、バリントンは投球テンポがよくて、守備陣は常に動けるし守りやすいと評判です。この差が打線の援護と白星の数に表れている」とは広島のチーム関係者。