巨人 「天才」長野を脅かす6年目外野手・橋本到の潜在能力
巨人の原監督が期待する外野手が戻ってくる。
左太ももの肉離れで二軍調整中の橋本到(24)だ。5月9日に登録を抹消されるまで全34試合にスタメン出場し、打率.316、得点圏打率.421の好成績を残していた。「(一軍に)上げる時はスターティングメンバーで戻る時」と言う原監督は「(7月1日からの)広島から合流の可能性はある」とし、こうも言った。
「橋本が戻ってきてセンター。(右翼には)亀井もいる。レフトは外国人だしね。チョーさん(長野)もあんな状態では難しい。野球は9人制だから」
橋本は仙台育英高からドラフト4位で入団して6年目。172センチ、75キロの小兵ながら、原監督が「チーム1、2」と評する遠投120メートルの鉄砲肩からのレーザービームが武器。走攻守三拍子揃ったイチロータイプだ。性格は「負けず嫌い」。球団関係者がこう明かす。
「どうしても14、15日の故郷・仙台での楽天戦までに一軍復帰したいとリハビリに取り組んでいた。実はこの凱旋試合に親、兄弟、地元の友達などを招待しようと、何十枚ものチケットを購入していたんです。だからなのか、14日の二軍戦で復帰するや、本人は即一軍合流を望んだみたい。でも、首脳陣の判断で見送られてしまった。肉離れだから、ムリして再発したら元も子もないと。執念で間に合わせようとしたけど、結局仙台の試合までには合流できず、かなり悔しがっていました」