ロッテ入団のデスパイネ 実働2カ月で他球団に奪われる?
キューバを代表する強打者、アルフレド・デスパイネ(28)の入団が決まったロッテ関係者が複雑な表情を見せている。デスパイネは国内リーグで通算220本塁打を記録する右の大砲。かねて、「一発の打てる右の強打者」の獲得を望んでいた伊東監督にとっては、これ以上ない補強にはなった。
16日にキューバから帰国した山室球団社長、林球団本部長もこの日、報道陣に対応して「できれば今月29日の日本ハム戦(QVCマリン)から出られれば」(林本部長)と鼻息を荒くし、今月末からスタメン起用していく方針を明らかにしたのだが、別の球団関係者によれば、「喜んでばかりもいられない」というのである。
さるロッテOBが解説する。
「年俸7000万円のデスパイネとの契約は今季終了まで。球団はキューバ政府に対して、2年以上の長期契約を希望したが、これが受け入れられなかったそうです。来季以降の継続的な契約は明確に回答されず、どうも他球団と天秤にかけられているような雰囲気もあったようです。デスパイネが活躍すれば、来季は別の球団に移籍させる。キューバはそういうことも考えているのではないか」