FA豊作年に大人気 水面下で進む日ハム宮西の争奪戦
今年のオフは数年に一度の「FA豊作年」といわれている。
オリックスの守護神としてリーグトップの34セーブを挙げる平野佳、ロッテのエース成瀬を筆頭に、能見(阪神)、山井(中日)、炭谷(西武)、細川(ソフトバンク)ら各チームの主力選手が軒並み国内FA権を取得。「シーズン最後までの一軍登録」という条件を加えれば、現在11勝のオリックス・金子も含まれる。
そんな実力者の去就に注目が集まる中、「意外な選手が人気になる」ともっぱらだ。19日に国内FA権を取得した日本ハムの中継ぎ左腕・宮西尚生(29)だ。
宮西は07年のドラフト3位で関西学院大からプロ入り。昨季までのプロ6年間の成績は17勝12敗1セーブで一度もタイトルを獲得したことはない。
それでも、今季(52試合1勝5敗、防御率2.25)を含め、大きな故障もなく7年連続でシーズン50試合以上に登板。安定した成績が自慢。これが高い評価を得ていて、救援陣に不安を抱える複数の球団が獲得調査を進めているのだ。