有力FA選手補強巡り…巨人vs阪神“争奪合戦”早くも勃発
■巨人・阿部が中日・山井の背中を押す?
投手では、中日の山井大介(36=年俸6000万円)、日本ハムの宮西尚生(29=年俸1億4000万円)も人気を集めている。2人はそれぞれ「Bランク」。旧所属球団への補償が、「年俸の60%または40%プラス選手1人」と、獲得球団の負担が減ることから、楽天、ヤクルトも興味を示している。
「阪神にとっては、山井は大阪、宮西は兵庫とそれぞれ地元関西の出身。金子獲得が不調に終わった場合は、この2人の両取りももくろんでいる。巨人は山井に関心を寄せていて、キーマンとなりそうなのが主将の阿部の存在です。2人は同学年で、13年のWBC宮崎合宿で親交を深めた。いい例が11年オフに横浜(現DeNA)からFA宣言して巨人入りした村田。阿部と村田は09年WBCで同じ釜の飯を食い、村田がFA宣言した時は阿部から巨人独特の雰囲気などについて話を聞き、安心して巨人入りを決断できたそうです。山井も阿部の存在が背中を押すかもしれません」(プロ野球OB)
オリックスの守護神・平野佳寿(30)も今季国内FA権を取得し、行使も視野に入れている。巨人は西村、山口、マシソンが今季は揃って本調子でなく、抑え投手は補強ポイントのひとつ。阪神も福原(37)、安藤(36)とリリーフ陣が高齢化。抑えの呉昇桓の前のセットアッパーとして平野が加われば、戦力アップは間違いない。阪神は05年ドラフトでこの平野を希望枠の獲得候補に挙げたこともある。