ウルグアイに完敗…「アギーレは及第点」も「選手お粗末」の評
「ウルグアイの選手が体力、走力、技術で上回っているのは当然だが、ただ単にフィジカル能力が高い、スピードがあるのではなく、そのすべてが《どう活用すればゴールにつながり、試合に勝てるのか?》というツボを心得ていた。球際の激しさやボールへの執着心などメンタルの部分でも負けていた。日本代表はベテランも中堅も新顔もお粗末なレベルにあったと言わざるを得ない」(サッカーライターの平野史氏)
指揮官アギーレの評価はどうか? サッカージャーナリスト・森雅史氏は「及第点」と言う。
「FC東京、ザッケローニ日本代表でCBを務めた森重をアンカーに配置し、マイボールになるとDFラインのセンターに入れ、左CB坂井と右CB吉田とともに3DFを形成。左SB長友、右SB酒井宏が相手エリアに進入し、クロスを放り込む戦法を取った。サイド攻撃は合宿でも再三やっていた。代表新顔を積極的に登用。練習で試したことを試合本番でやり切ろうとする姿勢にも、非常に好感を持った」
試合後の会見で「95年の加茂監督以来、初陣で勝てなかった代表監督になりました」と意地悪な質問が投げ掛けられた。「アギーレはまったく意に介さず、ザック時代の13年8月にウルグアイ代表に2―4で完敗した試合を引き合いに出しながら『3年かけたチームは4失点して負けた。ワタシは3日間の練習で2失点だった』とサラリと受け流した。こういった部分に代表監督としての経験値を感じさせ、今後の代表づくりに期待したいと思う」(サッカージャーナリスト・六川亨氏)
新指揮官はまずまずとはいえ、彼我のレベル差を思うと絶望的な気持ちに襲われてしまう──。