ラグビー代表HCに聞く 「他競技からスカウトしたい選手」
ラグビー日本代表のジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は日本のスポーツ界について「選手の力量に合わせて練習すべきだ」と指摘する。インタビューの2回目は指導方針や15年W杯イングランド大会への手応えについて聞いた。
――これまで豪州や南アフリカでもコーチを務めていますが、指導者としてのポリシーを聞かせて下さい。
「最初に明確なビジョンを示すことです。今、我々が目標にしているのは15年のW杯で準々決勝に進出することです。目標を達成するために、自分の役割を果たすことを選手たちに理解させることが重要だと考えています」
――代表クラスになると、選手の扱いは難しくないですか?
「私は選手を公平に扱うが、平等には扱いません。例えば、(日本歴代最多85キャップを持つ)ロックの大野均選手(36)のようなベテラン選手はシーズン中に毎日、ハードなトレーニングをしていたら週末の試合ではスタミナ切れを起こしますよね? 大野選手のようなベテランは試合で実力を発揮できるように調整を認めています。また、プレースキッカーを務めるFBの五郎丸歩選手には月曜日にキックを重点的に練習させるなどしています」