B・ルースに並んだ日ハム大谷 「20勝&20本」の可能性は?
現役通算270本塁打を打った評論家の山崎裕之氏はこう言う。
「もともとの能力が優れているので、少ない打席はハンディにはならない。ただ、20本はどうか。仮に大谷がバッターに専念しても、年間30本を打てるか疑問です。この日の本塁打は力強さが見えましたが、どちらかといえば、パワーよりもうまい打者という印象。タイミングを外されても、巧みにミートしてヒットを打つ器用さがある。本塁打数だけで考えれば、『器用にミートできてしまう』ことは、必ずしもプラスにはなりませんからね」
投手としてはどうか。日ハムOBの金村暁氏が言う。
「今季の6~8勝目あたりは『これは打たれないな』と、はたから見ていても圧倒的な投球内容だった。あれを年間通じて出来るようになれば、20勝も可能でしょう。大谷は昨季と比べて投球内容も体力も、急激に成長した。例えば、ここ数試合は疲労で制球難に陥っていますが、それも今季の経験を糧にして克服できる。試合中の修正能力も高い。勝ち星は打者の援護も絡むとはいえ、大事なのは負けない投球。昨季の田中(現ヤンキース)も、負けない投球をしたからこそ24勝できた」
大谷は試合後、「個人的に(記録は)あまり気にしてない。他の打席で打てる球はあった。もっと気を引き締めないと」と話した。さらなる偉業に期待だ。