B・ルースに並んだ日ハム大谷 「20勝&20本」の可能性は?

公開日: 更新日:

 現役通算270本塁打を打った評論家の山崎裕之氏はこう言う。

「もともとの能力が優れているので、少ない打席はハンディにはならない。ただ、20本はどうか。仮に大谷がバッターに専念しても、年間30本を打てるか疑問です。この日の本塁打は力強さが見えましたが、どちらかといえば、パワーよりもうまい打者という印象。タイミングを外されても、巧みにミートしてヒットを打つ器用さがある。本塁打数だけで考えれば、『器用にミートできてしまう』ことは、必ずしもプラスにはなりませんからね」

 投手としてはどうか。日ハムOBの金村暁氏が言う。

「今季の6~8勝目あたりは『これは打たれないな』と、はたから見ていても圧倒的な投球内容だった。あれを年間通じて出来るようになれば、20勝も可能でしょう。大谷は昨季と比べて投球内容も体力も、急激に成長した。例えば、ここ数試合は疲労で制球難に陥っていますが、それも今季の経験を糧にして克服できる。試合中の修正能力も高い。勝ち星は打者の援護も絡むとはいえ、大事なのは負けない投球。昨季の田中(現ヤンキース)も、負けない投球をしたからこそ24勝できた」

 大谷は試合後、「個人的に(記録は)あまり気にしてない。他の打席で打てる球はあった。もっと気を引き締めないと」と話した。さらなる偉業に期待だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…