巨人の“鉄腕救援”山口に直撃 「マツダで打たれるのはなぜ」
──マツダではなぜ打たれるのですか?
「さっきも言いましたけど、広島はいい打者が多いですから。球場がどうとかは関係ない。打たれているのはボクの実力です!」
──昨年までは1年を通じてほぼ打たれなかった印象。それが今年は広島戦に限らず、全体的に決め手を欠いている感がある。他球団からは決め球のチェンジアップの精度が悪いのではないかと指摘する声もあります。
「そうなんです。春先にチェンジアップを拾われてよく打たれた。何でだろうと思ったら、腕の振りが緩んでいた。それから直球と同じ腕の振りで投げようと意識した。でも意識し過ぎて、今度は力んでしまった。チェンジアップは力むと抜けてしまう。それを今、修正しているところです」
開幕時は抑えを務めた西村が、今季は不振で中継ぎに配置転換され、二軍落ちも経験。現守護神のマシソンも58試合で6勝6敗、防御率3.56と「勝利の方程式」の3人全員が安定感を欠いている状態だけに、なおさら山口の復調が巨人の生命線といっていい。
昨日の試合では先発した菅野が八回途中1失点で11勝目。山口は4点リードの八回2死二、三塁の場面で登板し、丸を遊ゴロに打ち取ってピンチを切り抜けた。2位広島とのゲーム差は再び5。優勝マジックは10となった。リーグV3は目前だが、原監督が「巨人の生命線」と言う山口の広島戦の相性の悪さは、その後のクライマックスシリーズ最終ステージで対戦する可能性も考えると、やはり一抹の不安が残る。