自力V消滅も…広島は「2勝1敗」ペースでまだチャンスあり
再び自力Vの可能性が消滅した。
11日、2位の広島は5位の中日に足をすくわれ、首位の巨人とのゲーム差が4に広がった。ベテラン33歳の永川勝が0-0の六回に2点を失い、攻撃陣は10残塁の拙攻。巨人の背中が遠くなる、と悲観するファンもいるだろうが、広島OBの評論家・高橋里志氏は「心配することはありませんよ」とこう続ける。
「永川はボールも制球も良くなかったが、あれは本来の投球ではない。なにせ先発のヒースが5回で降板でしょう。あれだけ早く先発が交代してしまえば、普段より出番が早まるリリーフの投球に影響が出てもおかしくありません。まあ、どうってことはないでしょう。そのヒースも5四球の制球難だったとはいえ、2度目の対戦となった中日を結果的にゼロで抑えたことは大きい」
エースのマエケン、野村、大瀬良にヒースも加わった先発に大きな不安はない。中田、中崎、ミコライオのリリーフ陣も控えている。投手陣は問題ないだろう。
懸念があるとすれば野手陣で、9日は8残塁、この日は2度の1死満塁のチャンスで1点も取ることができなかった。