巨人との直接対決も4試合 広島逆転優勝の「課題」と「現実味」

公開日: 更新日:

「優勝しましょう!」

 お立ち台の菊池が絶叫すると、マツダスタジアムの広島ファンが大歓声でこれに応えた。9日の中日戦で延長十回にサヨナラ勝ち。1死満塁の場面で菊池が中堅にサヨナラタイムリーを放ち、ロースコアのゲームにけりをつけた。

 首位巨人と3ゲーム差の2位。ファンが期待するのはもちろん、逆転優勝だ。残りは21試合。巨人との直接対決も4試合残っている。決して逆転不可能な数字ではないだろう。

 79、80年の日本一メンバーで広島OBの高橋里志氏は「可能性は十分にあります」とこう言う。

「まず、この日のように連戦の初戦に勝つこと。優勝争いの経験がない選手が多いから、ここぞという場面で気負ってしまうこともある。だからこそ、連戦の頭を落としてはいけない。その上で特別なことはせず、普段通りの野球を心掛ければいい。9月2日からの巨人戦は3連敗したが、見ている限り、選手たちは『巨人はすごく強い』とは思っていないでしょう。これまでの広島なら巨人に対して負け犬根性というか苦手意識があった。今季はそれがない。首位チームと互角に戦えるという気持ちがあります」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動